三合ばば

『三合ばば』

『三合ばば』は、日本の民話「三枚のお札」を基にした、まんが日本昔ばなしの第15話です。

あらすじ

貧しい村に、3人の正直な若者(太郎、次郎、三郎)が暮らしていました。ある日、3人は山で迷子になり、偶然にも一軒の家を見つけました。中に入ると、年老いたばあさんがいて、3人を親切にもてなしてくれました。

次の朝、ばあさんは3人にそれぞれ1枚のお札を与え、こう言いました。「このお札には、お前の心が表れておる。これを大切に持っておれ。困った時に役立てよ」

3人はお札を受け取ると、家を出ました。太郎の札には「助け」、次郎の札には「知恵」、三郎の札には「力」と書かれていました。

途中、3人は飢えた旅人と出会いました。太郎は自分の食事を分け与え、次郎は旅人のために小屋を作り、三郎は旅人の荷物を運んであげました。

その夜、3人は洞窟で休みました。すると、恐ろしい鬼が現れて3人を襲いました。太郎は鬼を助け、次郎は鬼を出し抜き、三郎は鬼を倒しました。

3人はお札を大切に持っていたおかげで、困った時に助けられました。そして、正直さと優しさが報われるという教訓を得たのでした。

登場人物

  • 太郎:親切で思いやりのある青年。
  • 次郎:賢く機転の利く青年。
  • 三郎:力持ちで勇気のある青年。
  • 三合ばば:若者たちを助ける年老いたばあさん。
  • 鬼:若者たちを襲う恐ろしい怪物。

教訓

  • 正直さと優しさは報われる。
  • 困った時には助けになる人がいる。
  • どんなに小さなことも、他人を助けることは大切だ。