『播磨のめっかい』
概要
『播磨のめっかい』は、日本の民話『播磨のめのう』を原作とした「まんが日本昔ばなし」のエピソードです。播磨国(現在の兵庫県)に伝わる昔話で、めっかい(めのう)を取り巻く不思議な出来事を描いています。
あらすじ
貧乏な百姓の三助はある日、畑仕事中に、土の中から美しいめのうを見つけます。めっかいは大金になると聞き、三助はそれを質屋に持ち込みますが、質屋の主人は「これはただの石だ」と断ります。
がっかりした三助は、めっかいを自宅に持ち帰りますが、その日から彼の家では不思議なことが起こります。家の柱にめっかいを飾ると、突然柱が黄金に輝き始め、家の中は金銀財宝であふれます。
しかし、この幸運は長くは続きませんでした。三助が質屋にめっかいを取り戻しに行くと、めっかいが本物であったことが判明し、質屋はめっかいを返還します。
すると、家の中の金銀財宝は消え失せ、元の貧しい生活に戻ってしまいます。三助はめっかいの呪力に気づき、それを川に捨てます。すると、川の水は黄金色に輝き始め、村人たちが大金持ちになりました。
登場人物
- 三助: 貧乏な百姓
- 質屋の主人: めっかいをただの石と見抜いた質屋の主人
- 村人: めっかいの呪力によって大金持ちになった村人
教訓
この話には、次のような教訓が含まれています。
- 外見に惑わされてはいけない: めっかいはただの石に見えたが、実は本物だった。
- 欲深になりすぎない: 三助はめっかいの力を欲しすぎて、不幸を招いてしまった。
- 幸運は一時的なもの: めっかいによって得た金銀財宝は、結局は消え失せてしまった。
- 善行は報われる: 三助がめっかいを捨てたことで、村人たちは大金持ちになった。
備考
- 「播磨のめっかい」という名称は、原作の「播磨のめのう」をもじったものです。
- 「めのう」は、赤や黄色などの美しいガラス質の天然石で、古くから装飾品や護符として利用されてきました。
- この話は「まんが日本昔ばなし」の第56話で放送されました。