ぶよの一時三年

『ぶよの一時三年』

あらすじ

ある貧しい村に、ぶよという名の怠け者で泣き虫の少年が住んでいました。ある日、ぶよは「一時」と言って森に入りますが、そこで雷雨に見舞われてしまいます。

恐怖のあまり動けなくなったぶよは、気がつくと、見知らぬ世界に迷い込んでいました。そこでは、人々が「三年」と言っており、ぶよは3年もの間森の中で過ごしていたことを悟ります。

ぶよは必死に村へ戻ろうとしますが、道が分からなくなっていました。すると、一羽のカラスが飛んできて、「三年は一時だと考えろ」とアドバイスします。

ぶよはカラスの言葉に従い、森の中で気ままに遊び回ります。3年間も遊んでいたので、すっかり元気で強くなっていました。

ある時、ぶよは故郷の村にたどり着きます。しかし、村はすっかり様変わりしており、両親の姿もありませんでした。

ぶよは悲しみに暮れますが、カラスの言葉を思い出します。「三年は一時だと考えろ」。すると、突然、村が昔の姿に戻り、両親も元気で登場します。

実は、森での3年間は夢だったのです。ぶよは夢の中で成長し、怠け癖も泣き虫も治っていました。それからというもの、ぶよは勤勉で前向きな少年になったのでした。

教訓

  • 怠け心や泣き虫は良くない。
  • 夢の中ででも、努力と成長は可能。
  • 時間の捉え方を変えることで、人生はより豊かになる。