あらすじ
『虹の渡し舟』は、貧しい村人のために虹の橋を架けてくれたお地蔵様の物語です。
昔々、山の麓の村には、貧しい人々がたくさん住んでいました。ある日、川があふれ、村人たちは対岸にある田畑に行くことができなくなりました。村人たちは困り果て、どうすればいいか分かりませんでした。
すると、あるお地蔵様が村人たちの前に現れました。お地蔵様は村人たちの困り具合を見て、虹のような橋を架けることを約束しました。
翌日、村人たちは目覚めると、虹のような橋が川にかかっているのを見つけました。村人たちはとても喜び、お地蔵様にお礼を言いました。
しかし、虹の橋はしばらくすると消えてしまいました。村人たちは悲しみ、お地蔵様にお願いしました。お地蔵様は、「村人が貧しい限り、虹の橋は架からない」と告げました。
村人たちは、お地蔵様の言葉を胸に、一生懸命働きました。そして、村が栄え、貧しさがなくなるにつれて、虹の橋は再び架かり始めました。
登場人物
- 村人たち: 貧しいが、一生懸命働く人たち。
- お地蔵様: 村人たちを助ける神仏。
教訓
この物語は、次のような教訓を教えてくれます。
- 努力は報われる: 村人たちが一生懸命働いたことで、虹の橋が架かりました。
- 助け合いは大切: お地蔵様は村人たちを助け、村人たちは虹の橋を維持しました。
- 心構えが重要: 村人たちが貧しさを克服しようとする心構えが、虹の橋の架橋につながりました。
作者
『虹の渡し舟』の作者は、日本の民話収集家である柳田國男です。